不動産賃貸という方法のメリット

 不動産の賃貸というのは、さまざまな知識を必要としますし、臨機応変な対応力も求められますから、資金を銀行に預けたままでいるよりもずっとハードルが高く感じられるものですが、関心を持つ人々が増えています。それは、超低金利と呼ばれる状態が続いているからでしょう。不動産賃貸は、利回りという面で、銀行預金よりもメリットが大きいと感じる人も多いようです。不動産を購入するほど十分な資金がなくても、融資を受けて購入し、賃貸用不動産に投資をする例も見られます。
 住宅難が続いていた先ごろまでは、不動産賃貸はうまくいくことが多く、空き室リスクもあまりなかったため、そのイメージで不動産賃貸を考える人は少なくありませんが、現在は状況が一変しています。人口が減っていくという、戦後初めての事態を迎え、一方で賃貸物件の新築が続いていることから、物件余りが始まっています。これはかつてなかった状況です。日本ではずっと住宅不足が続いていて、貸し手市場でしたから、物件はいつしか埋まって満室になるのが当たり前でした。空き室の心配がないなら、利回りの計算も楽です。以前の状況を前提とした利回りなら、超低金利時代の現在、大きなメリットがあると感じられるのも自然なことです。
 ただ、今後は空き室のリスクを考えなくてはなりません。もちろん、空き室リスクがほとんどない物件というのも存在します。都市部の駅から徒歩圏内といった好立地であれば、人口が減少しようと、常に需要は見込めます。大学や病院と異なり、移転してしまうというリスクもまずありません。しかし、そうした好立地の物件は非常に高額で、購入するには相当な資金を必要とします。それだけの融資を受けられるケースは稀で、立地で妥協して、そこそこの物件を購入する例も少なくありません。

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 それほど好立地でなくても、常に満室だった時代は終わりつつあります。立地で妥協すると、家賃を下げても空室が続く可能性も今後は出てきます。空き室になれば収入はゼロとなりますから、利回りを考える場合は注意が必要です。現在は物件不足から物件余りへの転換点であることを踏まえ、臨機応変に対応していくことが求められます。人口減少や物件余りというのは、日本ではかつてなかったことですから、今後については予測しきれない面もあることを踏まえておきましょう。物件不足が続いていた時代のイメージで考えるのではなく、現状と今後をしっかり分析して臨むことが大事です。