不動産の賃貸と売却買取の仲介手数料の違い

 不動産の仲介には、賃貸と売却買取の主に2種類があります。賃貸や売却買取を仲介すると、仲介手数料を得ることができます。仲介手数料は法律で上限が決まっています。インターネットが普及する前は、どこも上限額の仲介手数料を、不動産所有者と借り手、買い手の双方に請求していました。
 ところが最近、仲介手数料無料をうたう不動産会社が増えています。不動産会社は、借り手や買い手を物件に案内し、詳しい説明もおこないますが、契約が成立しない場合、それらの業務はすべて無料でおこなうものとなります。契約が成立した場合の仲介手数料あってこそ、存続できる業種であって、上限額いっぱいを請求するのが通例であったものが、最近無料にできるようになったのにはわけがあります。
 インターネットが普及する前は、不動産の広告活動には相当な経費がかかっていました。しかし、最近はインターネットで広告ができるようになり、広告費が削減できるようになりました。以前は顧客に宅配便や速達で送っていた物件の案内図や写真も、メールに添付して瞬時に送れるようになっています。
 また、インターネットがない頃は、営業範囲が限られていて、今ほどには競争は激化していなかったと言えます。しかし、今日ではインターネットの普及により、全国展開をする会社も出てきました。全国的な競争となると、仲介手数料の値下げに踏み切るところも出てきやすくなります。顧客は幅広い選択肢からインターネットで比較検討してより良い条件の会社を選ぶようになっています。最寄りの業者を選ぶことが大半であった頃は、仲介手数料を下げるということによるメリットは、そうはなかったでしょうが、現在では大きな効果をもたらします。

 経費節減が可能になったため、仲介手数料を下げることができ、しかも下げることで顧客獲得に大いに効果があるとなったら、下げるところはますます増えて行くことでしょう。
 仲介手数料は、賃貸の場合は、家主と借り手双方から合わせて家賃のひと月分までを受け取ることができます。売買の場合は、不動産価格のおよそ3%余りを双方から受け取ることが可能です。これまではどこでも上限いっぱいまで請求していましたが、最近は業者による違いが目立ってきています。賃貸の仲介手数料を入居者からとらない業者は特に多くなっています。買い手に請求しない業者も増えてきました。請求額も、3%余りではなく、1%程度にとどめる例も見られます。